鴨志田　貴司投手 （２３歳）／プロ初勝利へ 新天地に懸ける

　プロ入りから五年間を過ごした読売ジャイアンツから、新天地のオリックスへ。鴨志田貴司投手は、長田昌浩内野手と共に昨オフ、谷佳知外野手とのトレードで入団した。「不安はない。焦らず、かといって結果も残さないといけない」と、初の宮古島キャンプに臨んでいる。
　「宮古島はとても暖かいので仕上がりが早い」と、順調なキャンプを送る。飛躍が期待される若手右腕は「自分なりにどうすればレベルアップできるか。練習の中での工夫が大事になってくる」と気を引き締める。
　十二日の紅白戦では、初マウンドを踏んだ。紅組二番手で登板し、２回を１安打無失点。持ち味だというストレートでは、最速１４５�`をマークするなど、上々の実戦スタートとなった。「使ってもらえるならどこでもやる」と、一軍生き残りを懸ける。
　巨人時代の五年間では１セーブを挙げたものの、まだ白星はない。シーズンに向け、「チャンスがあれば巨人戦で投げたい」。古巣への「恩返し」を心待ちにしている。

　鴨志田　貴司（かもしだ・たかし）１９８３年12月29日生まれ。茨城県出身。身長１８５�a、体重85�`。右投右打。背番号39。水戸短大付属高−読売ジャイアンツ。01年ドラフト三巡目で巨人入団。07年、オリックス入り。昨季成績は13試合勝敗なし、防御率6.08。通算成績（５年間）は34試合３敗１セーブ、防御率6.88。
 （砂川拓也）
 
　※きょう15日の紅白戦は午後０時30分開始予定です。