初めての入院で何もかもが初体験!(苦笑) いつ退院できるかわかんないけど、どうにか楽しむぞ!と意気込んでいた私。 私が入院した病院では、1日に何回トイレに行ったのかというトイレのカウントがありました。水分を取るのが大好きで薬を飲むのも水がたくさん必要な私は、腎臓も元気だし〜と言うことで食事以外に1日に2リットル以上も水分を取っていたと思います。 #ちなみに、私は、薬を飲むのも最低コップ1杯の水が必要です。水分制限 されたらきっとぢごくだぁ・・・ ・・・ので、必然的にトイレに行く回数が増えるわけです。足の甲部分の関節痛がひどくても、ペンギン歩きでだいたい1日10回近く通っていました。ええ、トイレは自分でというプライド保守の為です(笑、えない) まあ、トイレのカウントなんて適当でいいんですけど、退屈のなせる技でしょうか? 正の字でカウントするより楽しい事はないかと考えました。そして、外泊時に家から小さなステッキキャンディ型クリスマスツリー飾りを持ってきました。針金で引っかけるものが付いてるので、薬入れにも引っかけられるし、同じツリー飾りであるリンゴよりコンパクトさもぴったりでした。 それからそれでテーブル上の薬入れに引っかけたり、中に入れたりしてカウントしはじめました。ちまちまと歩いてきてベッドにたどり着いて座った時に「一仕事終わったよ〜ん」と偽キャンディーを薬入れへ。そのおかげで痛い思いも少しはマシ、とトイレに行くのも楽しくなり、私は入院期間中ずっと薬入れの偽キャンディーをうっとりと眺めていました(笑) しかし、薬を入れる看護婦さんは、ちと邪魔だったに違いない。 |
入院中は暇のある身ですから、もちろんお医者さん達も観察の対象になりましたが。 そのお医者さんから聞いた話です。 入院すると、チャップリンのようなお髭をはやした外来主治医S先生から、I先生・T先生・M先生の3人の医師グループに変わりました。大学病院だったからかな? 一応、S先生も何かあったら出てくるようでしたが、主に私を診るのは研修女医さんのI先生のようでした。上下関係でいうと、I・T先生→ M先生→ S先生の順に偉いようでした。 そのI先生、だいたい診察で病室にやってくるのですが、ある日こんなことを言いました。 「『こまったにゃー』は、なおんさんのせいだったのね」 話を聞いてみると、その日、I・T先生はナースステーションの中でS先生と共に、他の患者さんの病気について一生懸命にべしべしと厚い本をめくりながら、何か調べ物をしていたようです。 するとふと、S先生の方から聞こえたそうです。「こまったにゃー」と。I・T先生は一瞬「『こまった、にゃー』・・・?」と同時に本をめくる手が止まり、そして、はっと気が付いて、またべしべしと調べ物を再開したそうです。 I先生がその話をした時、同室のおばさんの主治医である研修女医K先生も問題のその場にいたようで、I・K先生二人して「絶対言ったよねー!」と盛り上がっていました。 私のS先生の外来で診てもらう限りの印象は、とても優しい面白い先生でした。けれど、看護婦さん達によると、昔はとても怖い先生だったとか。そういえば、昔怒って腕時計のベルトが壊れたとか言ってたし。研修医の先生方には、きっと怖いS先生が真面目な顔してあの台詞を言ったので、とまどったんでしょうね。 そういえば、外来の頃からS先生は、私がたまーに語尾につける「にゃー」の口癖に、「んー、なおんさんは猫を飼っているの?」と興味を示していたなー…と思い出して(苦笑) #それ程この口癖、人前で連発してるんかい!(頭抱える) 今は、違う病院に転勤になったS先生だけど、そこでも患者さんの影響を受けているのでしょうかね〜? I先生も元気かなぁ。 |
タイトルが何やら大げさですが、入院中の楽しみの話です。 さて、入院してしばらくたち、プレドニンも効き始めてきた頃。前は3分立ってたら冷や汗だらだらで、どっかで休まないとダメなウルトラマン状態だった私。関節痛も、ちょーっとだけマシになって10分くらいは歩けそうで。そうでなくとも、お出かけしたい!という欲求は、日に日に高まってきます。本屋に行きてえ病も発病してましたし〜。そこでターゲットになったのが、院内3階にあるば・い・て・ん(はあと) 検査もほとんどなくなった頃の私のタイムテーブルは、週1の教授回診をのぞけば、朝10時頃からは完璧自由時間。なので、ミスタードーナツのポーチに財布を入れ、タオルを持ち、足の裏には湿布を貼って、よちよちとペンギン歩きで9階の病棟から、いざ3階の売店へ! その途中の難関がエレベーター。歩くより立ち止まる方がキツイので、タイミングよく乗れるように、そして途中の階に止まるのが少ないヤツを、4機あるエレベーターから上手く選んで3階を目指します。エレベーターでは、歩いたためにビーチゴムゾウリと足の間からでろり〜んとはみ出たりする湿布が、人々の興味の的となったりする場合もありましたけど(汗) そして、やーっと売店に着きます! その時間には新着の雑誌や本なども店頭に置かれているので、いわゆる立ち読みでそれらのチェックです。あのスペースで結構品揃えが良かったです、というか私好みだったということかな。私には、某中部3病院と比較しても1番ですね〜。 最初に好きな漫画、雑誌、それをさらさらと見て、TVを見ない分、世の中の流行の話題を知ります。そして、弁当各種を眺め、店内に入り、何か面白いもの探しをして、たまーに新聞を買います。ちなみに、インスタントのアイスカプチーノが私のヒット商品でした。この商品、私はここででしか見なかったしなあ。 ざっと店内を一回りしたら気がすむので、これで午前の攻略は終わり、病棟にひきあげます。(まだあったんかいな!) もっと関節痛が良くなると、プレドニン副作用の食欲亢進も出てきて、午後にも売店へ足が向きました。 入院当初は三度の食事を全部食べるのに1時間かかっていた私ですが、退院間近には15分でたいらげるくらいになりました。 何か食べたくてしょうがない私が見つけたのは、大好きなブルーシールのアイスキャンディー! それも好きなライム味があったので、入院最後らへんはほぼ毎日通っていました。まったく、売店のおばちゃんにどう思われていたんだか…(汗) 午前中と同じようにして売店に行き、ライムのアイスキャンディーを買って同じ階の中庭方面に向かいます。ほとんどの科で外来も終わっている時間なので、人も少ないのです。椅子に腰掛け、ガラス向こうの木を眺めながらの至福の時です。アイスを食べながら、「ああ、もうセミが鳴いてるんだなー」とガラス越しにくぐもったセミの声なんかを聞いていました。 #そういう風に毎日中庭を見つめていたので、今の月1の外来の時に見る中庭の 変化に感慨を感じる私です でも、その側で、糖尿病の方たちが、運動の為に歩いてたりしてましたけどね(ごめんなさーい!)。 午後の攻略のせいで、売店からライム味のキャンディーが消え、入院以来続いていた、1kg/week の私の体重減少が止まったのはいうまでもないです(苦笑) 退院してからは、本屋が遠くなってしまって欲求不満気味になってしまいました。そういう面では、売店にすぐ行けた分、入院してる方が良かった…。(こらこら) |