Last update 19 Jan 2000
○1日・15日の仕方 旧暦の1日・15日には決まってやる事があります。まずは、花瓶のお花や木々やお水を入れ換え、湯のみやコップを洗ってお茶やお水を入れてお供え。そして、ウブクを火の神の前に3つ、仏壇の杯の前に2つお供えするのです。そして、12本と3本の線香を火の神と仏壇それぞれにたてて「うーとーとー」しますが、12本は神様へ、3本は自分の願いの分という話。 「さりうーとーとー ちゅーや旧の×月×日やいびーん。(今日は旧暦の×月×日です)」これだけでもいいとか。人によって、その後に自分のお願い事をします。 |
○魂(まぶやー)の戻し方 昔の人は、あんまりびっくりしたりすると「まぶやー、まぶやー、うーてぃくーよ(魂よ帰ってきなさい)」と言いながら、何かを手ですくって身体に戻すような動作をします。 事故にあったりびっくりしたりした時には、その場所に魂を落としてしまうと考えられているからです。その落とした魂を身体に戻す儀式を紹介。 ・魂をつける時間 魂は、昼の12時と夕方6時に家に帰ってくるという話です。ご飯を食べにかなぁ? なんか、すごいですね(^^;) 家ではできればその時間にします。落とした現場ではいつでもいいそうです。 ・儀式 1 火の神へお願いをする 魂をつける前に、火の神に12本と3本の線香をたてて、次のようにお願いする。 「まぶやーぐみ すぐとぅ まーんかいうてぃとーてぃん かにまーち まぶいぐみ しみてぃ くみそーれ」 (魂込めをするので、どこに落ちていても 魂込めをさせてください) 『かにまーち』とは、両手を身体の方へかく動作・する事を指すようです。 2 魂を呼ぶ 先の時間になれば魂を呼びます。できれば、2人いれば良いです。 玄関に立つ:魂を落とした人の好きな着衣、サングワーを持って、言う。 「一里真四角んかい うてぃとーらわん うやふぁーふじ ひぬかんがなしー かにまーち まぶいぐみ しみそーてぃくみそーれ」 (一里四方のような広い所のどこに落ちていても、ご先祖様、火の神様、魂込めをさせてください) 「まぶやーまぶやーうーてぃくーよ(3回言う) ごはん しこーてうぐとぅ かみよー」 (魂よ帰ってきなさい。ご飯が準備してあるので食べなさい。) と言いながら、サングワーで『かにまーち』ます。 その後… 家の中で:ごはん2椀、おつゆ2椀、お箸2つを準備しておきます。 玄関で儀式をした後に、家の中で魂を落とした人がご飯を食べます。 3 最後に… 人差し指と親指で円を描けるくらいの大きさの石(庭などのもの。海の石でないもの)を3つ、水の入ったコップ、玄関で使った着衣を準備します。 「まぶやーまぶやーうーてぃくーよ(3回言う)」と言いながら、魂を落とした人の額にコップの水を3回つける。 その夜は、3つの石と水入りコップに蓋をして枕元に置き、玄関で持った着衣をつけて3晩寝る。 |