2004.1.2.3.4月*2003.1.2月/3.4.5月/.6.7.8月/.9月/.10月/.11.12月*2002.4,5,6月/7.8.9月/10.11.12月*home


 

 





6/30

夕方、庭で猫がカメのことを睨んでいた。
カメはいつも夕方お刺身を3切れもらうのだ。
何ももらえない野良猫がそれを横取りしに来る。
猫が来るとカメは首も手足も引っ込めて猫が去るまで待つしかない。
だからカメはいつもお刺身をもらうと葉っぱの影まで急いで運ぶ。
カメはいつも夕方6時頃に出てくる。
ちゃんとお食事の時間がわかっているようだ。
カメがこのような行動をするのを知ってからカメをより可愛く思う。
猫だって可愛い。でも猫に食べ物をあげたら、仲間をどんどん連れて来て
部屋の中まで入ってきて食べ物を取られてしまうので
たまにしかあげない事にしている。
石垣の猫はみんな痩せている。
犬を放し飼いにする人が多いので、猫はゆっくりしていられない事と、
猫を飼う人が大変少ないからである。
内地に行くと、丸々とした巨大な猫をよく見かけるが
八重山の猫はどれもみんな逆三角形の顔でワイルドだし
絶対に人になつかないのだ。

夜、外国人から仕事の問い合わせの電話。
ブリキの国の住人のような話し方で、耳が痛い。(国際電話のせいだろうか)
オズの魔法使いのブリキ男を思い出す。
ぎざぎざした英語なのだが、雰囲気から北欧の感じがした。
「そっちは今、何時なんだい?」なんて聞くので随分遠いところの人だと思った。
「あなたはどこの国の方なんですか?」と聞くとソウル在住のオランダ人だと答えてくれた。
「なんだ、じゃあこことあんまり時間差はないじゃない。」
「ほぼ一緒だね、あはは。でもここと君が居るところの大きく違うところは
君がいるところは、素晴らしく美しいって事だね。」と言った。
旅行に来るのをとても楽しみにしている様子だった。
いいなあ、旅行の人は。私も海でのんびりしたいよ。

 

 

6/29

今朝5時に起きて見たニュースでは、どこかの控え室のような狭い部屋で
たった6人の人が何か話しており、そのうちの一人は「Hawkins」のハイカット,
アウト・ドア用のベージュの靴みたいなのを履いていて、
とても重要な会議には思えない様子だった。

「イラク主権前倒しで暫定政権に移譲 」という大きなニュースだったのだが。

 『ほんとに馬鹿にしている。結局、有色人種には、この程度の扱いなんだよな。』

と朝からむかむかする。

これは私の素直な感想である。

そんなに外れてはいないだろう、きっと。 

 

 

 

6/28

華氏911がアメリカで爆発的興行成績をあげているらしい。
大統領が交代するのにちょうどよい時期にこういう現象が起きる事に諦めと白々しさを感じる。
「今、ブッシュを指示しない事がフレキシブルで賢いアメリカ人なのだ」という
ピース・ムーヴメント的流行に乗り遅れないように、
ハリウッド・スターとニューヨーカーのあとを追い、こぞって映画館へ。
今更、こんな映画に群がるんだったら、他国を攻撃する前にどうして
踏みとどまれなかったのだろう。いや、反対した人達はたくさんいた事も知っている。
だけど、今、映画館に群がっている人たちの何割かは、911アタック後、
アフガンやイラクを攻撃開始すると言うブッシュの演説に拳を上げて
声援を送っていたのではないのだろうか。
アフガンに本当にビン・ラディンがいたのかどうか。
イラクからは大量破壊兵器なんか出て来ていないではないか。

定かな理由もなく国連も無視して始めた一方的な戦いによって
罪もない人が大量に死んで、孤児やけが人や奇形児が増えて、
46億年してもなくならない科学汚染物質だらけの広範囲の土地が出来た。
自分のところじゃないから別にどうでもいいみたい。
死んだ人達は、アメリカ兵士も含めて殆ど貧しい人達ばかりだし。
アメリカ政府はアフガンやイラクにした事をどのように捉え反省し、償っていくのいだろうか。
それに追従した日本だってもう駄目だ。

実際に戦闘で命を失った兵士が身内にいるような人達以外で本気で戦争の痛みを考えている人は
どれぐらいいるのだろう。

...........なんて怒るのは無駄である。

エノラ・ゲイは戦闘機の機長の母親の名前。
その戦闘機で落とした爆弾はリトル・ボーイという最低なネーミング。
スミソニアン博物館に展示されているエノラ・ゲイの説明書きには

「原爆投下は戦争を速く終結させるための必要不可欠な行為であり戦争の終結を早めたすばらしい戦闘機である」
とあるだけでその被害の凄惨さに関しての写真や情報の展示は一切されていない。

戦後50年の原爆のキノコ雲の記念切手発売は、何んとか取りやめられたそうであるが、
冗談じゃない。全くなんていうがさつなセンスなんだろう。

何でもいいから、一刻も早く無駄に死ぬ人が減ればいい。
今一時だけの事にしても、とにかくそれだけでもいいから。
もしこの映画が人の命を救える作品になれば素晴らしいと思う。
大統領が変わっても根本的な国の体質は変わらないだろうけれど。
アメリカも日本も。

 

 

 

6/24

過労の為病院に行く。
あと、のど風邪もひいている。
看護士さんからもお医者さんからも

「就労時間が長過ぎますね。」と気の毒がられる。

気の毒がられてもうれしくなんかないのだ。

心配してくださる人々にまでこんな事を言うようでは

もう末期的症状である。

わたしはとにかく休みたいんです。

でももうこればかりは、仕方ない。

もう少しの辛抱だ。

あとひと月でこの代理経営者業務から解放される。

 

 

 

6/23

慰霊の日。

第二次世界大戦で、アメリカ軍が最初に上陸したのは慶良間島である。
島民の集団自決の話は、何度聞いても胸が痛む。
「白旗を振る」という方法は全くなかった時の事。

 

 

 

6/21
小学校2年生の大阪から来た男の子と話をする。
ユニヴァ−サルスタジオについて質問すると
男の子はとても熱心に「ジュラシック・パーク」のアトラクションについて
ディティーリ−な説明を始めた。
まだ細い喉からでる軽くて高い声や早口で楽しそうに話す調子は
小鳥のさえずりに似ている。
耳から「とてもいい楽しい音楽」を注ぎ込まれたような気分。
それから小学校の時の休み時間の教室にいる気分。

 

 

 

 

 

6/16
もう一つの職場の庭にセマルハコガメが放し飼いになっていて、
草取りなどの作業をしていると、ダッシュで首をすごく伸ばして
迫って来るのでいつも驚く。
走るのがとても速い陸ガメなのだ。
そのカメは健康志向らしくて
アセローラの実なんかも食べています。
カメは餌付けされているので

人=食べ物

という単純な反応で寄ってくる。
しかし指でも出そう物なら、食べ物と間違えて食いつく。

犬などのように

食べ物をくれる人=飼ってくれるかもしれないっつーか飼ってくださいよ。

という複雑な思考回路は全くなさそうだ。

カメに名前はつけていないので「カメ」と呼んでいる。
この間は旅行者の若者に「ベッカメ」とか呼ばれていた。
カメは大中小と三匹いて、なついているのは大だけです。

  

 

 

 

6/14

引き続き私は仕事が暇なのをいい事に、庭木の剪定をしている。
目の前の木にメジロが一羽飛んで来てとまった。
続いて、5羽、6羽とやってくる。
鳥の鳴きまねをしたら、珍しそうに口笛を聞きに一匹づつ近づいてきた。

『メジロってこんなになつっこいんだなあ。』と思っていたら

急に全員飛び立っていった。
そのあと、大きな黒い三匹の陰がやってきた。
カラスが暇をもてあまして、メジロを追いかけているようだ。
以前飼っていたインコやカナリアもよくいじめられていた。
カラスは、犬も平気でからかう。
知能がある生き物は、遊びで生き物を殺したりいじめたりする。

最近、カラスのことが少しきらいだ。

 

 

 

6/13

職場の庭にある、がじゅまるとモクマオウの巨木の伐採。
木に登って作業するのは大変危険なので業者さんに頼む。

 

 

6/12

台風でぼろぼろになった庭木の剪定をはじめる。
そこら中散らかった葉っぱの量を見て脱力する。
台風の後は、島中が大掃除dayになる。
夕方、まだまだ片付きそうにない大量の葉っぱの山を見つめる私の横を
軽の箱バンにのったおじいさんが減速して、窓越しに声をかける。

「あ、あんたはまだまだ大変ネーー」ニヤニヤ顔だ。

おじいさんの箱バンの後ろには、枝がぎっしり詰まっていた。

『ちぇ、自分がもう終わったから、見せびらかしだな。』

私の方は本当にまだまだ片付かないのだ。

 

 

 

6/11

「ゆうべはあんなに好き勝手やっといて。」
「ほんと、今朝はなんにもなかったみたいにねえ。」
「あれは絶対いやがらせだよ、オレはそう思うね、みんなそういってるよ。」
「みんな怒ってたよ。」
「片付けが大変だよね、まったく」
「出荷前のマンゴーが全部落ちた.....」

みんな台風4号に怒っていた。
相手が台風なのでみんな思いっきり怒れる。
午後6時、気象庁のサイトを見る限り4号は、島を擦って過ぎる
コースだったので、殆どの島民は安心していた。
ところが夜9時頃から急にまずい雰囲気になり、

風はどんどん強くなって唸り始め、

深夜0時頃には、危険を感じて焦って雨戸を閉め、
雨戸を電気ドリルでビス止めした。
通常かなり強い台風でなければ雨戸をビス止めすることはない。
なのにビス止めが終了したとたんに風は静まり、4号は島を抜けていった。
小さく、足の速い、勢力が強い珍しいタイプの台風だった。
だいたいこの辺に来る台風の速度は、徒歩か自転車の速さでのろのろしているんだけど。
バナナやパパイヤのように柔らかい木は折れたり倒れたりしていたけれど
幸いお米は収穫が終わったところだったのでよかった。

 

 

 

6/9,台風の雲厚し、時々激雨

台風四号が近づいたため朝から大雨。
ばらばら音が鳴るくらい大きな雨粒。
雨がぴたっと止んだ隙に外に出たら、次の雨群がもうそこの角まで来ていた。
誰かが上から巨大な如雨露で水を撒いているようだ。
雨に追いつかれないように振り返りながら走る。
雨と競争状態だ。
マンガのような雨の振り方が面白い。

今日は6月9日、「ロックの日」だそうです。
去年の冬、電子音楽のライヴの後、そのままうちに居候していた三浦君のユニット
「口ロロ」(クチロロ)が
WEATHERレーベルからアルバムデヴュ−する日である。
サーチしてみたらもう
いろんなところで話題になっているようだ。
がんばれ!みうら!。

「口ロロ」(クチロロ)のサイト
http://www.kuchiroro.com/